「本当に役立つ」。お客様の声を励みに開発をし続ける。

RH事業部 平尾弘

昭和46年3月10日入団※(入社)。RH事業部、前常務取締役。
アイコクアルファ入団後、RH事業部一筋でハンドクレーンであるラクラクハンドの開発に携わり革新的な開発を手がける。現在は、手に装着したハンドグローブで操作することができるハンディーハンドを市場に広めている。

※入団:仲間として一緒にやっていく「チームの一員」になるという考えから、入社と言わず、あえて「入団」と呼んでいる。

シンプルで使いやすい“道具”であることが大切。

1971年、別の会社で機械設計をやっていた平尾は、アイコクアルファへ入団する。「どんな会社かなんて当時は分かりませんでしたが、ラクラクハンドの前身であるフリーバランスアームが気に入って、入団しようと思いました」。

ラクラクハンドが5機種目になった頃、開発担当となる。「とにかく軽量化に力を注ぎました」。ラクラクハンドはロボットではなく、一つの道具。作業者が使いやすい、と思わなければ使われないもの。「従来手作業でやっているところをうちの商品を使う事で楽にしようというものですけどね。それが人によっては使いにくいということもあるんです」。社内では女性や年配者など力の弱い人たちにテストしてもらう。「男性は自分の力で機械を振り回してしまう。逆に女性の方が機械の力だけで上手く作業します」。改良に改良を重ねた平尾は、ラクラクハンドの電気式、エアー式の双方において、軽い力で動かせるという革新的な開発をした。「とにかく、お客様の“本当に助かっています”という言葉が励みでしたね」。

挑戦し続ける気持ちとお客様への情熱。 

ラクラクハンドが軌道に乗った頃、会長がこんなことを言った。「他社がもし、もっと画期的な良いものを作ったらどうする?」。ラクラクハンドを上回る競合製品はなかったが、全く違う発想の機械が現れれば、形勢が不利になる可能性もある。「じゃあ、うちのラクラクハンドより優れたものは…」と考えた。そして新しい商品として開発されたのがハンディーハンドだ。

10年間開発に時間を注ぎ、最終的に人の手の感覚で作業できるハンディーハンドが出来上がった。「実際に使ってもらって初めて本当に役に立っているかが分かるし、ニーズも分かる。ここはお客様と近いし、ダイレクトに反応が見られる。だからこそ楽しい」。

RH事業部一筋の平尾は無邪気に言う。「自分が考えたものが実際に人の役に立つなんて、こんなに嬉しいことはないんですよ。この楽しさや喜びを、若い人たちにも感じさせてあげたいですね。私は何よりも、開発していることが楽しいと思っていますから。今でもやりたいくらいにね」。と今では現場を離れた平尾は語る。