一人ひとりの「アイコクアルファで歩んだ人生」を大切に。

本社部門 小林清蔵

昭和45年3月4日入団※(入社)。本社部門、常務取締役 、人事担当役員。
「夢を持って会社で働いてほしい」という想いを込めた“夢実現支援制度”。その一つとして、入社時からの作文や社内発表資料をまとめた小冊子を停年※退職時に贈呈している。現在は若手社員をサポートするための“夢親制度”の確立に取り組んでいる。

※入団:仲間として一緒にやっていく「チームの一員」になるという考えから、入社と言わず、あえて「入団」と呼んでいる。

※停年退職:アイコクアルファでは60歳を過ぎても1年契約社員として働く事ができ、自分で退職する事を決めた時を「停年」としている。

従業員のために何が出来るのか…。

20年前、人事という職務に初めて就いた小林。経営理念をカタチにすることに力を入れていた。「アイコクアルファの従業員は勤続年数が長い。会社で過ごした時間も、一人ひとりの人生においてとても重要だと思うんです。人事としてその人生をどう残してあげられるかを考えました」。それが“夢実現支援制度”のスタートとなった。

「アイコクアルファでどんな活躍があったとか、成果発表の資料はもちろんですが、節目々で、その方の考えや回想を夢として残す感想文などを主に、その人の歩みを集めた小冊子を作るんです。それを退職時に渡します」。長い間働いたことへの労いはもちろんだが、“アイコクアルファならではの人事”はみんなの足跡を残してあげることだった。

制度がスタートして10年。実際に本を受け取った人は100人ほど。「こちらが思わずぐっとくるような手紙をくださる方もいましたね。“こんな形で思い出を残してくれるなんてこんなに嬉しいことはない”と喜んで。あぁ間違ってなかったんだな、やって良かったなと思いましたね」。

親のような存在で若手を見守りサポートする。

現在、小林が人事として取り組んでいるのは“夢親制度”だ。「こうすれば制度として成り立つという答えがないんです。非常に難しい」。マネージャークラスの人たちを夢親と見立て、新人の夢子を育てるというものだ。

「社会に初めて巣立って来た子どもを見守る親のような立場で支えてあげる。そして会社のことをよく知ってもらおうということです」。

この制度の話のあと、小林は自分の過去を振り返りながら語る。「私は新人の頃、会社を辞めようと思ったことがありました。でも当時の社長の一言で踏み止まれたんです」。元気がない様子でとぼとぼと歩く小林に社長はこう声をかけてくれた。「どうした、元気ないな。なにか問題があるか」。誰かが自分を気にかけてくれている。これが小林には嬉しいことだった。「悩んだ時、辞めたくなった時、まわりがそれを気づいて支えてあげることが大切だと思うんです。夢親制度をもっと具体化していくことで、そういった若い人への温かなサポートが自然にできる会社にしていきたいですね」。

働きやすい環境、働きたくなる環境。長年働く人にも新人にも、「ここで働けて良かった」と感じてもらうために、一人ひとりの方の主体性を重んじた上で、支援をし続けていきたいと小林は考えている。